メディカルハーブとは?

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メディカルハーブは健康の維持増進、疾病の予防、治療などの機能を有するハーブを用いた伝統的な自然療法です。人の体にもともと備わっている自然治癒力を利用するという考え方がベースになっています。植物と人の関わりは古代から連綿と続いており、最も歴史がある自然療法といえます。その様に考えると、ハーブは最も古くから存在したサプリメントといっても良いかもしれません。

知っておきたいハーブの正しい利用法

ハーブは、流通の発展に伴い一層、私たちの暮らしに身近なものとなりつつあり、その利用範囲もハーブティーをはじめ化粧品や浴用剤、健康食品、アロマテラピーに至るまで様々な分野に広がりを見せいます。その一方で、本当に正しいハーブの利用法については、まだまだ理解されているとは言えないようです。

ハープは天然に生えている野草というイメージが強く、製薬会社などで化学的に合成された医薬品とは違い気軽に用いられていることが多いようです。確かにハーブは、作用の現れ方が穏やかではありますが、その効果を最大限に引き出すには、一般の薬と同じように用法やその働きをしっかりと理解しておくことが何よりも重要なのです。誤った利用法や分量を摂取すると十分な効果が期待できないないだけでなく、危険すら招くおそれもあります。ハープを医薬品的に利用する場合は、ハープの作用、効用、成分などの知識を得た上で慎重に利用してください。ハーブを摂取したことによって、万が一、違和感を感じたときは、すぐに医師の診察を受けることをお薦めいたします。また、医薬品との飲み合わせに関しても知識が必要となりますので、専門の薬剤師または信頼できるハーブ研究家にアドバイスを仰ぐことも大切です。

近年ハープは欧米諸国のみならず、日本を始めとしたアジアの国々でも人気が高まっています。その理由は、ロハスを始め、自然の持つパワーを見直し、自然を大切にした循環型の社会を維持していこうという考え方が地球規模で広がり、人々に支持され始めているからです。ロハス(LOHAS)とは、Lifestyles of Health and Sustainability の頭文字をとった略語で、健康と環境、持続可能な社会生活を心がける生活スタイルのことです。ハーブが持つ自然の治癒力を活用して、人工的な薬品の副作用をできるだけ避けたいと一人ひとりが健康に目を向け始めている大きな波が起き始めているのです。しかし、ハープを生活に取り入れて活用することは、医者や現代医学に全く頼らないということではなく、定期診断をしっかり受けるなど、双方のメリットを享受した方が良いことは言うまでもありません。

ハーブを利用する際の注意点

ハーブにはそれぞれ固有の収穫時期があります。ハーブの効果を最大限に引き出すのであれば、収穫したての新鮮なものを摂取することが重要です。しかし、採れたてのフレッシュハープを入手するのはなかなか難しい面があります。収穫してから時間が経ち鮮度の落ちたハープは当然その効果が弱まり、フレッシュなものと比較して同じ効果を得ることは難しくなります。そういった場合は、収穫した時点で錠剤化などの処理方法をとったりと、しっかりと商品化されたハープのほうが本来の効果が期待できます。また、原料としてのハーブから特定の有効成分だけを抽出するよりも、自然の植物がもっている多様な成分を一緒にすべて摂取するほうが、より複合的な効果が期待でき疾病にも効果が期待できます。

再認識したいメディカルハーブのパワー

ハーブは、私たちのくらしの役に立つ香りのある草のことをいいますが、特に薬効があ健康維持の目的で使われるハーブをメディカルハーブと呼びます。「メディカル」には「医療用」の意味も含まれるので、その響きから病院でもらう薬剤などをイメージするかもしれません。しかし、西洋医学の医薬品もルーツをたどれば古来からのハーブに行き着くので、全くかけはなれたイメージではないのです。

そのようなメディカルハーブを健康維持のためにサプリメントとして摂取するのはきわめて自然なことといえます。そればかりか、薬効に富むメディカルハーブは決して特殊な薬草ではなく、私たちが日常の食生活で利用している植物もそこに含まれます。たとえばニンニクやキャベツ、レタス、タマネギ、リンゴや多くの薬味などもメディカルハーブの一種ですし、身近に生えているタンポポやオオバコなど、私たちが普段見慣れた草花にも実は素晴らしい薬効が宿っているのです。

医薬品の副作用や薬害の危険性が指摘される昨今、穏やかな薬効をもち、長い歴史の中で利用されてきたハープが見直されてきたのも当然のことといえます。ハーブからの成分は人体組織に対してより自然に消化吸収され、人が本来もっている体内の環境を一定に保とうとする力を引き出して治癒力を高めてくれることが期待されているのです。しかしながら、現在のところメディカルハープの効果は科学的には完全に証明されておらず、その作用を解明する研究が日々続けられているところなのです。

「人間」に焦点を当てたハーブ療法

自然療法とは、「すべての人に備わっている自然治癒力を高めることによって、身体を回復に導く」という考え方です。ハーブ療法は、植物が持つ力を利用して人が本来持っている治癒力を引き出すことに他なりません。この考え方は中国4千年の歴史に裏づけられた漢方医学にも通じています。漢方では「病気とは人間の中でバランスが崩れたり歪みを生じた場合、病気という形で現われる」ということが基本理念となっています。一方、ヨーロッパのハーブ療法は「人間を治すのであって、病気を治すのではない」という考え方に基づいています。いずれも病気治療の根幹に「人間」を据えているところが実によく似ているのです。
ハーブ療法本来の役割はまさしく「人間を治すのであって、病気を治すのではない」ということなのです。現代に生きる私たちも、日々をより健やかに美しく暮らすために、自然の恵みであるハーブと向き合い、植物のもつ偉大なパワーを再認識して利用していきましょう。ハーブにはとても多くの種類がある上にその利用法も様々です。ぜひ、ハーブに関する多くの知識を身に付けそのメリットを最大限に享受しましょう。

 

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hiroki

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