知らないと損!魚が育ち盛りの子どもの脳に与える影響とは?

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こんにちは!

サプリメントアドバイザーのヒロキです。

 

今回のテーマは、魚です!

魚には、脂肪酸が豊富に含まれています。その中の有用な成分としてDHAやEPAがあります。

それらには、血液をサラサラにしたり認知機能への効果など、

近年、その高い栄養効果に注目が集まっています。

特に、高齢者の認知機能低下の抑制、小児の脳の発達と、

魚の摂取量の関係を調べる研究が盛んに行われています。

今回は、オックスフォード大学出版局が運営する「オックスフォードアカデミック」に掲載された研究論文です。

テーマは、

「健康な8~9歳の小児における認知的および社会情緒的機能に及ぼす油性魚の摂取の影響:ジュニア無作為抽出試験」

Effects of oily fish intake on cognitive and socioemotional function in healthy 8–9-year-old children: the FiSK Junior randomized trial

です。

さて、どのような結果が出たのでしょうか!

まず、今回の研究を行う背景として、魚に含まれている長鎖不飽和脂肪酸を、小児期が摂取する場合、それらが脳に蓄積され、脳機能の発達に影響を与えるということは知られていたが、小児を対象とした認知機能および社会情動機能に対する長鎖不飽和脂肪酸の無作為比較試験に関する従来の研究では、一貫した結果は確認されておらず、魚の摂取が認知機能や社会情動機能に及ぼす影響を十分に評価したとはいえない。という認識が存在していました。

今回の、研究目的は、脂ののった魚の摂取が小児の認知機能および社会情動に及ぼす影響を数値的スコアとして評価し、また、その影響に性差があるかを検討することとしました。

具体的な、方法として、

8~9歳の健常児(n = 199)を無作為に2群に振り分け、12週間の追跡をおこなった。2群はそれぞれ、1週あたり300gの脂ののった魚を摂取する群と、一方は鶏肉を摂取する群とし、研究開始時および研究終了時に注意力、情報処理速度、実行機能、記憶、感情、行動といった、認識機能に関するテストと自記式質問紙調査により評価した。さらに、赤血球の脂肪酸組成を分析した。

結果として現れた数値は、

197人(99%)の小児が試験を完了し、魚を摂取した群の小児は、1週あたり約375グラムの脂ののった魚を摂取した。

脂ののった魚を摂取した群は鶏肉を摂取した群に比べ、赤血球に占める長鎖不飽和脂肪酸の割合が2.3%ポイント(95%CI:1.9-2.6)高くなった。

全体的な認知機能スコアは、鶏肉を摂取した群と比較して魚を摂取した群では0.17ポイント(95%CI:-0.01-0.35)向上していることが確認された。

これは長鎖不飽和脂肪酸の摂取により、認知機能スコアは量依存的に改善することを示唆していた。

また、「注意力」に関する項目については、エラーの減少が確認された(-1.9(95%CI:-3.4- -0.3))。さらに「注意力」に追随して生じる認知の「柔軟性」については、反応がより速くなっており、認知の「柔軟性」が改善したことが示唆された(-51(95%CI:-94- -7))。

魚を摂取した群では、全体的な情動による問題発生が抑制される傾向を反映して、保護者が評価した総合的な課題スコアの減少が確認された(-0.89)。よって内向化課題のスコアが減少(-0.63(95%CI:-1.11、-0.16))した。

脂の乗った魚を摂取することによる総合的な影響は男女ともに類似したものであった。

本研究が示した結論は、以下の4点です。

  • 脂ののった魚の摂取量に比例して、認知機能が向上していたことが示唆された。
  • 特に注意力と認知の柔軟性の向上、社会情動的な課題の軽減に寄与していた。
  • 男女の差、無く同じ結果が得られた。
  • 本研究の結果は、小児の脳機能向上をもたらす長鎖不飽和脂肪酸の摂取の重要性を明らかにした。

※試験はアメリカ連邦政府の臨床研究登録制度で登録済みとなっている。(NCT02809508)

この研究によって、脂ののった魚を成長期の子ども達に食べさせる重要性が明らかになりました。

特に、魚に豊富に含まれている栄養成分、DHAやEPAは、育ち盛りの子どもの脳機能の発達にとても重要です。

肉類と違って魚には骨などがあり、子どもが食べづらいと感じて苦手意識を持ってしまう場合が多いかもしれません。

どうしても、魚が苦手な子どもには、サプリメントなどを取り入れてみてはいかがでしょうか。

ぜひ、脂ののった魚を積極的に子どものメニューに加えてみましょう!


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【参考文献】

Effects of oily fish intake on cognitive and socioemotional function in healthy 8–9-year-old children: the FiSK Junior randomized trial

https://academic.oup.com/ajcn/article/112/1/74/5855515

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