サプリメントの正しい摂取方法

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サプリメントは大きく3つに分類できます

サプリメントの利用目的は、健康の維持・増進や病気の予防、食事で不足している栄養素の補給や強化、疲労回復、美容やダイエットなど性別や年齢、ライフスタイルにより様々です。サプリメントを摂取する目的は、健康のレベルアップや維持です。そして、サプリメントは食事を補完するもの健康を支援するもの、そして回復させるものに大別され、目的別に大きく3つのカテゴリーに分けることができます。

 

ベースサプリメント(栄養欠損補充)
本来は日常の食品から摂るべき栄養素の不足を補うためのサプリメントをベースサプリメントといいます。ベースサプリメントは、体の基礎代謝や活動に必要なビタミンやミネラル、アミノ酸、食物繊維、DHAやEPAなどを補います。ビタミンB1やビタミンB2、鉄や亜鉛など単体の栄養素を補うものや、複数のビタミンやミネラルなどを含んだ形で販売されることもあります。

 

ヘルスサプリメント(健康維持・増進)
ヘルスサプリメントとは、栄養的なバランスの調整と、全身の体調調整機能に関わり、免疫力や、抗酸化力などをサポートし健康の維持、増進に役立つ成分を摂取するためのサプリメントです。美容や健康増進を目指すときに、サポート的役割を果たすサプリメントです。ヘルスサプリメントには、イソフラボン、ローヤルゼリー、プロポリス、セサミン、カテキンなどがあります。

 

オプショナルサプリメント(改善目的)
オプショナルサプリメントは、崩れた体調の回復のために利用されます。ハーブや薬草類など、伝統的に民間療法として用いられてきました。ウコン、マカ、ブルーベリー、グルコサミンなどがあります。

 

まず日常の食事で不足しがちなビタミン、ミネラル、必須脂肪酸、抗酸化栄養素を補完するサプリメントをしっかりとり、代謝を改善し、自然治癒能力を高めることが大切である。その後、ハーブサプリメントなどをとる。なぜなら、食事を補完するための基本栄養素を充実させた上で健康を支援するサプリメントをとらなければ、その効果は半減してしまのです。

サプリメントの摂取量

サプリメントを1日にどれぐらい摂取するのが適切なのかは、パッケージに目安の記載があるので、それを参考にしてください。摂取量は厚生省が定める食事摂取基準を参考にすることが望ましいが、実際には体格や栄養状態は個々に異なるので一律に推奨栄養所要量を定めるのは非常に難しい面があります。栄養補給と生活習慣病との関連性について研究が進められてきた結果、推奨栄養所要量と生活習慣病との間にはあまり因果関係がないことが判明してきました。つまり、生活習慣病の予防や、そのリスクを減らすために必要な栄養素は推奨栄養所要量では補えない可能性があるのです。

ビタミンEを例にとると、アメリカにおける推奨栄養所要量は性別と年齢によって異なるが、成人は15mgとされています。しかし、医学文献の中には少なくとも100~300mgを摂取しなければビタミンEの補給によって健康への効果は得られないとされているものもあります。これは推奨栄養所要量が人々の健康を維持するために必要な最低限の栄養素の量、つまり健康な人の欠乏疾患を予防するためにつくられたものだからです。サプリメントでどれだけの量の栄養素を摂取するかは、時代とともに変わっているし、食生活や人々が暮らす環境そのものが大きく変化するため、個人差があることを常に考慮し柔軟に対応する必要があります。また、栄養素の中には「耐容上限量」が策定されているものがあります。これらの栄養素は、過剰摂取による健康被害を防ぐために摂取する上限を必ず守る必要があります。

「耐容上限量」が策定されている栄養素

性質栄養素
脂溶性ビタミンA
ビタミンD
ビタミンE
水溶性ナイアシン
葉酸
ビタミンB6
多量カルシウム
マグネシウム
リン
微量
亜鉛
マンガン
ヨウ素
セレン
モリブデン

サプリメントを摂る際の注意点

サプリメントによる栄養素の補給量は体が実際に必要とする量に合致する必要があります。そこで考慮する必要があるのは「吸収率」です。栄養素の吸収率はその日の体調や健康の度合いによって異なってくるし、サプリメントの製造方法によっても大きく変わってくるのです。

基本的に、マルチタイプのサプリメントは食事と一緒に1日の間に数回に分けてとるようにすることが望ましいのです。ビタミンには水溶性と脂溶性があり、ともに食事と一緒にとることで吸収率がより高まります。水溶性ビタミンは、比較的短時間に体外に排出されるため、一度に多くの量をとっても無駄になってしまうのです。サプリメントは医薬品ではなので、摂取のタイミングや摂取量などの具体的な内容を明記することはできませんが、栄養を補助するサプリメントは食事と一緒にとることが望ましいといえます。特に、高齢者は消化器官の働きが弱いことが多いので、一度にあまり多くとらず、何度かに分けてとるようにしましょう。医薬品を服用されている方は、医師や薬剤師などに相談の上、利用することが大切です。

サプリメントを利用するための大原則

サプリメントはあくまでも不足しがちな栄養素を補うものであり、健康を維持するために最も基本となるものは「食生活」であることは言うまでもありません。毎日サプリメントをとっているから食生活が乱れても良いと考えるのは大きな間違いで、日頃の「バランスの取れた食事」こそが健康を維持するための大原則です。

外食の際にもこのパターンを考慮しながらメニューを選ぶように心がけましょう。コンビニやスーパーで弁当や惣菜を選ぶときにも同様です。こうした食習慣を続けることが健康への第一歩となるのです。それでも栄養素が不足しがちになる場合には、サプリメントで補いましょう。まずは自分の普段の食事を客観的に記録などしてチェックしてみることをおすすめします。そして、不足している栄養素をきちんと把握し、どの栄養素をどのサプリメントで補うのか決めましょう。先ずは自身の食生活を俯瞰してみることで、どのようなサプリメントを摂取すればいいかがわかってきます。

サプリメントは2階建てで考える

サプリメントは2種類に大きく分けることができます。その一つは「日常的にとるべきベースサプリメント」です。この種のサプリメントは、毎日の食事に加えて日常的に摂取すべきもので、ビタミン、ミネラルのサプリメントなどがこれにあたります。ほとんど全ての人にとって必要なサプリメントであるといえます。ビタミン、ミネラルは本来食事で補給できるはずの栄養素ですが、現代人の偏った食習慣や、土壌の悪化により野菜などに含まれる栄養素が減少しているため、通常の食事だけでは十分な量を補うことは難しくなっているのです。

二つ目は「体調や目的に応じてとるべきサプリメント」で、「ヘルスサプリメント」と「オプショナルサプリメント」があります。これは、通常の食生活ではとることが難しい栄養素を各自の体調や目的に応じて追加的に補給するサプリメントです。ハーブサプリメントや機能性成分がこれにあたり、体調や目的に応じて選択的に摂るサプリメントで、そのときどきの使い分けが必要になります。

「ヘルスサプリメント」と「オプショナルサプリメント」の中には、古来より薬草として民間療法に用いられてきたものや、海外などでは医師によって処方されているほどはっきりとした効果を得られるものもあります。特にハーブ系のサプリメントには作用が強いものもあるので、使用量や摂取の組み合わせには十分知識を持ったうえで利用するように心がけましょう。

 

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hiroki

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