パイナップル
パイナップル (pineapple) という名前は、本来は松 (pine) の果実 (apple)、すなわち松ぼっくりを指したことばです。英語の“apple”は、かつてはリンゴに限らず「果実全般」を指すことばとしても用いられていました。これが18世紀ごろに、似た外見をもつ現在のパイナップルの果実に転用され、今日に至ります。
パイナップルの栄養成分・効果について
パイナップルは、三大栄養素の中では糖分、ビタミンC、ビタミンB群が豊富に含まれています。また酸味の元であるクエン酸や、リンゴ酸などの有機酸や、代表成分とも言えるたんぱく質分解酵素が含まれています。パイナップルの実には、「ブロメライン」と呼ばれる、たんぱく質分解酵素が含まれています。ブロメラインの働きにより、パイナップルを肉類と一緒に摂ると、胃の中で肉を消化しやすくなります。また、パイナップルを生肉と一緒に置いておくと、肉が柔らかくなるなどの効果もあります。但し、ブロメラインは熱に弱く、60℃以上になると活性を失ってしまうため、高温で加熱調理すると、肉を柔らかくする効果は得られなくなってしまいます。青く未成熟のパイナップルほど、ブロメラインの働きは強くなります。パイナップルには、酸っぱさのもとであるクエン酸やリンゴ酸や、たんぱく質分解酵素も含まれ、食欲増進や消化促進に効果があると考えられています。
パイナップルに含まれている豊富な糖質は、その分解を助けてくれるビタミンB1も多く含まれていることから、体力が低下したときなどに、即効性のあるエネルギー源として役立ちます。また、パイナップルは100gあたり27mgのビタミンCを含んでいるので、ストレスなどから起こる“疲労感”の軽減にも効果が期待できそうです。パイナップルは100gあたり1.2gの食物繊維が含まれています。他の果物類と比較しても非常に多く含まれているので、腸の運動促進や、デトックス効果が期待できます。
新鮮なパイナップルや、良質なパイナップル抽出物を含んだサプリメントは、
日々の健康に大いに貢献してくれそうです。