もしかして私も⁉ 肥満の定義はご存じですか?

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こんにちは!

サプリメントアドバイザーのヒロキです。

今回のテーマは「肥満」です。

なかなか、耳の痛いテーマですね。しかし、健康を維持していくうえで、体重を管理することは、とても重要です。体重オーバーを放置していると、思わぬ健康リスクを引き起こす可能性もあります。また、必要以上に体重を減らしてしまうことも身体にとってプラスではありません。

体重に関する正しい知識を身に着けて、ベストな体型を目指しましょう。

世の中が豊かになり、食べたいものがいつでも手に入る環境になりました。食べ物を手に入れるの労力よりも、我慢する労力が必要になる時代と言っても良いでしょう。昨今、そのような状況を背景として、肥満による健康問題が世界的に広がっています。

実際のところ「肥満」はどのように定義されているのでしょうか。

2011年9月、11年ぶりに、日本肥満学会によって「肥満症の診断基準」の見直しが行われ、国内における肥満の新しい診断基準が示されました。

日本における肥満の定義は、「BMI 25以上」と、内臓脂肪蓄積の指標となる「ウエスト周囲長 男性85㎝以上、女性90㎝以上」が基準になります。

BMIは、体格指数とも呼ばれ、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求められます。性別にかかわらず、BMI18.5以上25未満が「普通体重」、25以上が「肥満」と判定されます。例えば、体重65㎏、身長170㎝の場合、

BMI = 65÷1.7÷1.7 ≒ 22.49  となります。
ぜひ、ご自身のBMIを計算してみてください。

BMIを数値ごとに分類し、肥満の度合いを表したものが表1になります。

 表1

BMI判定
18.5 以下低体重
18.5~25 未満普通体重
25~30 未満肥満度1
30~35 未満肥満度2
35~40 未満 肥満度3
40 以上肥満度4

※BMI 35以上を高度肥満と定義

ダイエットを成功させたい方は、こちらの記事もご覧ください。

日本の成人におけるBMI25以上、つまり肥満の割合は約30%と言われています。約3人に1人が肥満に分類されます。また、BMI 35以上は、高度肥満と定義され、日本人の成人の中では、0.2~0.3%といわれています。欧米と比較すると少ないですが、今後は、このような肥満度の高い人が増えてくる傾向があるため、診断基準では、BMI35以上を治療の対象と位置づけています。

肥満化を放置していると、身体に様々な影響が出できます。運動がしずらくなり、息切れなどの症状が引き起こされる可能性もあります。さらに、肥満をきっかけとして高血圧や糖尿病、脂質異常症などといった病気が誘発される危険性があります。これらの状況はさらには動脈硬化を促進し、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、などといった血管性病変に至る可能性が高まります。

また、肥満が原因となり睡眠時無呼吸症候群が生じることがあり、いびきや睡眠時の無呼吸、高血圧などの健康被害が生じます。さらに体重が過度にかかることで関節への負担が増加します。特に膝の変形性関節症発症のリスク要因となります。また、脂肪肝や非アルコール脂肪性肝疾患、胆石症を生じたりする可能性もあります。内臓に脂肪が沈着している状況では、高血圧や糖尿病などが生じる危険性もあります。

また、中年期の肥満と認知症の間には関連があるという研究結果が存在します。米国、ヨーロッパ、アジアの130万人の成人のデータを分析した研究では、高いBMIが認知症のリスクの増加と関連していることがわかりました。(1)

このように肥満は、多くの生活習慣病を引き起こしてしまいます。

先ずは、さまざまな障害の原因となっている肥満の解消が最も重要です。肥満は、摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスの不一致が原因として引き起こされるため、このアンバランスを是正することが必要です。

具体的には、食事の改善や継続的な運動を、普段の生活に取り入れることが大切です。極端で一時的な減量は、重要な骨肉や骨格を減少させてしまうため、専門的な食事メニューと運動の併用が必要です。

人は年齢が増すに連れて、段々と基礎代謝は下がっていきます。今までと同じ生活をしているつもりでも、身体は年々脂肪分を溜め込みやすくなっているのです。「いつの間に、こんなに体重が!」ということも十分あり得ます。それだけ肥満を予防することは難しいといえます。

しかし、肥満を解消するために継続的かつ効果的な方法を実行するには、個人の努力だけでは、なかなか難しいものがあります。そのため、適切に対処するための具体的な実践方法を専門家の指導のもとで行うことを検討してもよいかもしれません。

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【参考文献・資料】

Adult obesity complications: challenges and clinical impact
https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/2042018820934955

日本肥満学会
http://www.jasso.or.jp/

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