こんにちは!
サプリメントアドバイザーのヒロキです。
今回は、アメリカの権威ある学術論文掲載サイト『ScienceDirect』に発表された論文をご紹介いたします。
『ScienceDirect』は、専門の研究者による査読済みの文献のみを掲載した、世界をリードするプラットフォームで、学術機関、政府、企業の開発チームなどが発表した最新の知識や、洞察に触れることができるウェブサイトです。
今回、発表されたのは、「にんにく」に関する研究データです。
日本においては、スタミナ食材としてすっかり定着しているニンニクは、海外においても滋養強壮や、健康増進のハーブとして、とても人気があります
この研究の目的は、身体に対する抗酸化作用を目的としたニンニクサプリメントの評価を分析することです。
イランの研究班は、ニンニクサプリメントの抗酸化作用に関する先行発表された研究データを収集し、それらの研究結果を統合的に分析することにより、ニンニクの総抗酸化能(TAC)の解析結果を得ました。
TACとは、Total Antioxidant Capacityの略で、生体中の尿酸やアスコルビン酸,グルタチオンなどの様々な抗酸化物質の能力(総抗酸化能)を総合的に測定、評価するものです。
TACの測定キットを用いることで、試料中の抗酸化物質が銅を還元することを利用して,試料中の抗酸化物質の総合的な能力を評価します。
生体の総抗酸化能は、生体の酸化ストレスに対する抵抗力の指標とすることができ,血液の総抗酸化能は,高血圧などの疾病により低下することが知られています。
また、ストレスなどによる活性酸素の増加は、DNAや細胞等を傷つけ、種々の臓器障害を起すといわれています。生体は活性酸素に対抗するために、抗酸化物質を合成したり、また外部から摂取することによって活性酸素に対抗し、生体を防御しています。
抗酸化物質と活性酸素のバランスが崩れると、酸化ストレスによって、動脈硬化やアルツハイマーなど、様々な疾病の原因となることが指摘されています。
このように、総抗酸化能は老化や疾病のマーカーとして大きく注目されている指標といえます。
研究班は、2019年11月までに医学文献データベース(PubMed、ISI Web of Science、Scopus、およびGoogle Scholar)に収録された研究論文を対象に、論文タイトル、抄録およびキーワードの検索により、ニンニクサプリメントとプラセボサプリメントの効果を評価した無作為比較試験を実施しました。
そして、ニンニクサプリメントの摂取が酸化ストレスマーカーに及ぼす影響について、研究結果を多角的な分析手法で評価したところ、データベースから抽出された論文は、被験者317人が本研究の対象となり、評価ツールに照らし、研究結果は高品質または、正しい品質が保たれていると評価され、すべての論文について質的な担保が取られていることが確認されました。
これらの分析によると、ニンニクサプリメントの摂取が、総抗酸化能(TAC)の大幅な増加に貢献していることが明らかになったと、論文は結論付けています。
多くの研究者の努力によって、日常、薬味などとして何気なく使用している「ニンニク」に、新たな健康食品としての可能性が見いだされたといえます。
この様に、世界中の研究者が、食品成分の新たな可能性に日々、取り組んでいるんですね!
今後も、新たな研究成果に期待したいところです。
出典:Complement Ther Med 2020 May;50:102385.
「The effects of garlic supplementation on oxidative stress markers: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials」
URL:https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0965229919319685