ルチンとは

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ルチンとは

ルチン(Rutin)は、薬草などとして用いられていたミカン科のヘンルーダから発見された柑橘フラボノイドの一種です[1]

タデ科のダッタンソバ(韃靼蕎麦)、ソバの実に含まれており、ダッタンソバにはソバの100倍のルチンが含まれています[2]

アスパラガスや、オレンジ、グレープフルーツ、レモン、ライムといった柑橘類、クワの実、トネリコの実、クランベリー

といったベリー類にも含まれています。

効能と有効性

ルチンは健康によい成分として様々な効能が謳われています。ルチンは、生活習慣病の予防に役立ち、

細菌の侵入を防いだり、ビタミンCの吸収を助ける効果があります。ルチンを含む植物は昔から生薬として利用されていたようです。抗炎症効果や血流改善効果については数多くの論文にて報告されると同時に、変形性関節症に対する有効性について、国立健康・栄養研究所の報告でも言及されています[3]ルチンはビタミンCと一緒に作用し、毛細血管を強化するため[4]、出血性の疾患に効果があります。脳卒中、歯茎からの出血などを予防したり、血流をスムーズにする働きがあります。さらに高血圧[5]や動脈硬化、脳血管障害、痔などの予防効果が期待されています。弾力がなくなった血管をもとの状態に戻す働きがあるので、血液循環や、心臓疾患にも効果があります。

ルチンは、すい臓に作用して、インスリンの分泌を促進するため、糖尿病の予防に効果があります。さらに、ルチンは抗酸化剤でもある[6]ため、脳細胞の酸化を防ぎ、活性化させることで、老人性の認知症への効果も期待されています。

その他にも、いかに効果が報告されています。

  1. ドイツのコミッションEにおいても花粉症による炎症の抑制効果について効果が認められている。
  2. ルチンは血小板凝集を阻害し[7]、毛細血管透過性を減少させることで、抗凝血作用を示し、血行を改善する。
  3. ルチンは一部の動物やin vitroモデル実験において抗炎症活性を示す[8][9]
  4. 蕎麦に含まれるルチンは、酸化防止[10][11]などの生理活性を有する[2]
  5. ルチンが痔、静脈怒張、細小血管障害の治療に使用できる[3]

1日に必要なルチンは約30mgで、1食分のそばを食べると摂取できます。

ルチンは、そばの実の外殻部分に多く含まれ、特に韃靼そばは、普通のそばの約100倍もルチンがあるといわれています。

また、ルチンは水溶性なので、そばをゆでている間に、ビタミンB₁やビタミンB₂などと一緒に溶け出してしまうため、

そばを食べる場合は、ゆで汁である、そば湯も飲むと効果的です。さらに、そばと一緒に、みかん、などのビタミンCを摂ると、

ルチンの効果がいっそう上がります。


ルチン 500mg

【参考文献】

[1]Kreft S, Knapp M, Kreft I (November 1999). “Extraction of rutin from buckwheat (Fagopyrum esculentum Moench) seeds and determination by capillary electrophoresis”. J. Agric. Food Chem. 47 (11): 4649–52. doi:10.1021/jf990186p. PMID 10552865.

[2]安田俊隆、正木和、柏木隆史、ダッタンそば種子に含まれるルチン分解酵素について、日本食品工業学会誌、Vol.39 (1992) No.11 P.994-1000,doi:10.3136/nskkk1962.39.994

[3]「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所)

[4]RUSZNYAK, ST. and SZENT-GYORGYI, A.;Nature, 27 (1936)

[5]MATUBARA, Y.ほか: Agric. Biol. Chem., 49, 909 (1985)

[6]Metodiewa, D.; Kochman, A.; Karolczak, S. (1997). “Evidence for antiradical and antioxidant properties of four biologically active N,N-Diethylaminoethyl ethers of flavaone oximes: A comparison with natural polyphenolic flavonoid rutin action”. IUBMB Life 41 (5): 1067–1075. doi:10.1080/15216549700202141.

[7] Navarro-Núñez; et al.; Palomo, M.; Martínez, C.; Vicente, V.; Castillo, J.; Benavente-García, O.; Diaz-Ricart, M. et al. (2008). “Apigenin Inhibits Platelet Adhesion and Thrombus Formation and Synergizes with Aspirin in the Suppression of the Arachidonic Acid Pathway”. J. Agric. Food Chem. 56 (9): 2970–6. doi:10.1021/jf0723209. PMID 18410117.

[8] Guardia; et al.; Juarez, AO; Pelzer, LE (2001). “Anti-inflammatory properties of plant flavonoids. Effects of rutin, quercetin and hesperidin on adjuvant arthritis in rat”. Il Farmaco 56 (9): 683–7. doi:10.1016/S0014-827X(01)01111-9. PMID 11680812.

[9] Chan Hun Jung; et al.; Cho, Chul Hyung; Kim, Chang Jong (2007). “Anti-asthmatic action of quercetin and rutin in conscious guinea-pigs challenged with aerosolized ovalbumin”. Arch. Pharmacal Research 30

[10] AFANAS’EV, I.B.ほか: Biochem. Pharmacol., 38, 1763 (1989)

[11] TOREL, J., CILLARD, J. and CILLARD, P.:Phytochemistry, 25, 383 (1986)

 

 

 

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